家づくりのすゝめ 手順1

家族の理想をみつけよう

まぁちゃん

まずは、家族の理想ね。

次のような流れで、考えてみましょう。

STEP
家への希望を列挙する

ポイント
・家族から直接希望を聞く
・箇条書きでとにかく数多く挙げる
・夢は膨らませるだけ膨らませる
・さまざまな視点で考える
・金額は一旦無視する

はっさく

「学校に通いやすい」とか、「トイレは2階もウォシュレットがいい」とかもいいの?

まぁちゃん

階段は、アイアン手摺りがいいな🎶

ますかっ太

レゴを飾れる棚がほしい。

カキ子

ドールハウスであそべるところ!

ゆきぼう

いろいろ出てきたね(•ᴗ•; )

STEP
要素ごとにまとめる

ポイント
・大雑把な括りでよい
 (【例】土地・間取り・キッチン、etc.)
・削らない(一旦全部盛り込む)

まぁちゃん

「玄関が東向き」とかは、「間取り」の話でもあるし、「土地」選びにも影響してくるよね。
どちらにも関係しそうなものは、両方に挙げておきましょう。

ゆきぼう

この作業で重要なことは、家族の考えや条件を整理することだから、あまり、きっちり仕上げようとせず、大雑把でいいですよ。

STEP
重みづけをする

ポイント
・重みづけ作業は、親がする
・重要度別にタグ付けする
(3段階)
・採用される可能性が低いものは、
 思い切って「不採用」に

まぁちゃん

重要度の3分類は、
★★★・・・重要度【高
マスト!是非とも取り入れたい!

★★ ・・・重要度【中】
そこそこ取り入れたいけど、
「★★★」ほどじゃない


★  ・・・重要度【低】
できれば。最悪なくても可

ぐらいのゆるーい感じでいいの?

ゆきぼう

うん。この重みづけの狙いは、「やりたいことの優先順位を決めること」だからね。

まぁちゃん

並べてみると、「採用しなくてもいいんじゃない?」ってものもあるから、そういうものは不採用で。検討から外すね。

ゆきぼう

うん、いいよ。

まぁちゃん

あ…じゃあ、こういうのは?
「2階リビング」という意見と「リビングは1階」って対立する意見があるんだけど。

こういう場合はどうしたらいいの?

STEP
対立事項を整理する

ポイント
・考えに至った背景(理由)を考える
・対立意見の共存の道を探る
・共存が難しい場合、重要度で判断する

ゆきぼう

さっきの「リビングは何階?」問題だけど。
「2階リビング」は、そもそもどうして「そうしたい」って思ったんだろう?

まぁちゃん

友達の家に行ったとき、2階リビングのお家だったんだけど、とても広くて、窓も大きかったから明るくて、「いいなあ」と思ったの。

ゆきぼう

じゃあ、「リビングは1階」の理由は?

まぁちゃん

老後、私たちがおじいちゃんおばあちゃんになったときの足腰問題よ。
今、地方では平屋が人気みたいだし。

ゆきぼう

つまり「2階リビング」の理由から考えると、部屋が広くて明るくできれば「1階もあり」ってことかな?
だとしたら、老後の足腰問題を考えると1階リビングのほうが安心だから、共存を考えるなら「1階リビング」だね。

上のように、対立意見から落としどころをみつけ、合意できるケースもあります。

しかし、たとえば、「2階リビング」の理由が、「リビングから見える見晴らし(眺望)を楽しみたい」だった場合、1階にも2階にもどちらにもリビングが必要ということになってしまい、共存が難しい場合もあります。

このような場合は、「将来の視点(老後までストレスなく暮らす)」と「今の視点(眺望を楽しむ)」のどちらを重視するか、考えを整理して決断する必要もあるでしょう。

STEP
記録する

ポイント
・要素ごとに重要度がわかるように、
 ノートやPCなどに記録する

ゆきぼう

記録したものは、その後の工程で、業者との打合せ時の判断材料になるよ。

まぁちゃん

私たちがハウスメーカーさんを選ぶ際も、この記録を事前に数社に送って検討してもらいました。

こうして完成したコンセプトブックが、自分たちの家づくりの道しるべになります。
問題が発生した際も、「家族の理想」に立ち戻って考えることができれば、解決も早いはずです。

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