家づくりのすゝめ 手順2

住みたい家の「タイプ」を決めよう

次に、「どんな家に住みたいか」を決めましょう。

家のタイプは、大きく分けると、「戸建住宅」と「集合住宅」の2つに分けられます。
さらに細分化すると、次のようになります。

戸建住宅…建売住宅、中古住宅、注文住宅
集合住宅…マンション

手順1でまとめた「家族の理想」を元に、自分たちの理想を実現させるには、どのタイプの家を選択するのがベストなのかを考えます。

【種類と特徴】

建売住宅

建物と土地がセットになって販売されている建物のこと。デザインや間取りが決まっており、設計変更ができない。完成済みの建物もあれば、着工前で販売されているものもある。

メリット

  • 契約から入居までの期間が短い
  • 建物と土地セットなので、契約がスムーズ
  • 販売価格が比較的安い
  • 大型分譲地の建売住宅などは、外観に統一感があり、街並みもお洒落
  • 完成済み住宅の場合、建物内を実際に入って確認できるため、住んだ時のイメージがしやすい

デメリット

  • 間取りやデザイン、キッチンなどの住宅設備が決まっており、変更できない
  • 万人受けする間取りやデザインのものが多く、こだわりのある人には不向き
  • 住宅性能も一般的なものが多く、高性能を売りにしている住宅は少ない
  • 完成済み住宅の場合、建築工程の確認ができない
まぁちゃん

建売住宅は、費用面や入居までの期間が短いのが、最大の魅力よね。

ゆきぼう

僕らみたいに、「あれもしたい」「これもしたい」の欲張りタイプだと、自分たちの理想にあう物件を見つけるのは難しいのかも。

中古住宅

前居住者が住み替えに伴い売却した土地つき建物のこと。築年数は、居住期間によってさまざま。中古住宅を購入後、リフォームのように、壁紙や設備などの老朽化した部分を修復(交換)したり、リノベーションのように、建物の構造躯体は活かし、その他を注文住宅のようにカスタマイズして作り変えることもできる。

メリット

  • 入居時のイメージが沸きやすい
  • リフォームを最小限度に抑えられれば価格を抑えた取得が可能
  • リフォームやリノベーションといった手段を使えば、部分的にこだわりを反映できる

デメリット

  • 出回っている物件数が多くない
  • 前居住者が居住中の場合、引っ越しのタイミングを自由に決められない
  • 前居住者の使用状況によっては、大規模なリフォームが必要に
  • リノベーションの場合、一部解体費用および設計、建築費用等のコストがかかる
まぁちゃん

初め、私たちが検討していたのが、この「中古住宅」。
築年数が浅めであれば、リフォームも最低限に抑えられるんだけど、
問題は、「お気に入り」が見つかるか、なのかな。

ゆきぼう

日本は特に、中古で出回っている物件が多くないそうで。
リフォームやリノベでお金をかければ、新築同様の綺麗な家に住むことも可能だよ。

注文住宅

自分たちの選んだ土地に、自分たちの選んだハウスメーカー(建築業者)によって、自分たちの希望した間取りやデザイン、住宅設備で建てられた新築住宅のこと。「デザイン」や「家事動線」「高性能住宅」など、施主(住宅建築の依頼主のこと)のこだわりを反映できる。注文住宅でも、ハウスメーカーが決められている「建築条件つき土地」に建てる場合や、間取りの大枠は決められており、細かな仕様や設備の選択が可能な「フリープラン」住宅など、種類もさまざま。ハウスメーカーによっても、「木造」なのか「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」なのかといった工法の違いや、「完全自由設計」なのか「企画型住宅(いくつか間取りのパターンから選択して設計)」など設計の自由度の違い、耐震や気密性・断熱性といった性能面での違いなど、強み弱みが異なる。

メリット

  • 自分たちでいろいろ選択することが可能
  • 「〇〇はこうしたい」といった、こだわりを反映できる
  • 快適性や耐震性などを考慮して建てられる
  • 家づくりを通して、「何かを創り上げていく」楽しさを味わうことができる

デメリット

  • 入居までの時間がかかる(1年以上)
  • 建売住宅に比べ費用がかかる
  • 打合せで決めていくことが多く、家づくりに時間をとられる
ゆきぼう

お金以外にも、とにかく時間と手間ひまがかかるので、正直なところ、そこまで住宅にこだわりのない方には向かないと思う。

まぁちゃん

でも、「一から自分たちの理想を創り上げていく」という経験は、注文住宅でしか味わえない醍醐味よね。

マンション(集合住宅)

集合住宅とは、建築基準法で定める共同住宅の通称名で、1つの家屋に独立した複数の住戸が集まっている建物のこと。「アパート」や「マンション」があるが、二者に明確な区別はなく、建築材料や構造の違いで呼び分けている。

メリット

  • 都心部や駅近物件など、戸建住宅では住めないような交通利便性の高いところにあることが多い
  • 高層階に住めば、眺望を楽しめ、外部の視線も遮断できる
  • 共用部や外構などお洒落な物件も多い

デメリット

  • 駐車スペースや共益費など、月々の費用負担が発生する
  • 隣部屋、上下階への配慮が必要(子どもの騒音・振動等)
  • 間取りを作ることはできない(気に入った間取りの物件を選ぶしかない)
ゆきぼう

マンションは、駅近の物件が多いから、電車を利用した交通の便の優先順位が高い方にはお勧めだね。

まぁちゃん

あと、「見晴らしのよい高層マンション」とか!
昔、憧れてた時期もあったな・・

家のタイプを決める際、やはり気になってくるのがお金の問題です。予算に応じて、できることも変わってくるからです。
したがって、住みたい土地や家のタイプのおよその相場はインターネットなどで調べ把握しておくとよいでしょう。

ただし、注意点があります。

それは、「予算ありき」で進めないことです

予算ありきで進めてしまうことの落とし穴

  • 家づくりの可能性を狭めてしまう
  • 住んだ後に後悔しがち
まぁちゃん

どういうこと??

家づくりを、まず予算を決めてから始める場合、どうしても「お金」の存在を気にしてしまいます。

「お金」は、家づくりの最も大きな制約事項でもあるため、「こんな家に住みたい」と考えた時に、「予算オーバーだから無理」と、検討することなく諦めてしまうことも多くなります。

そうすると、よく調べたり、やりくり次第で可能だった「もっとよい条件の家に住めた可能性」をも奪ってしまうのです。

まぁちゃん

それって、なんかもったいない気がします。

家づくりの最大の目的とは、そこで暮らすみんなが「ハッピーになれること」

「ほんとは、こうしたかったんだけど・・」
「うちは、予算がなかったから、・・・」

という想いを抱いたまま、住みかえた後に、知人が、自分たちと遜色のない予算で理想の詰まった家を建てていたとしたら、羨ましいという気持ちになりませんか?

ゆきぼう

そういう後悔はして欲しくないです。

私たちが、この家づくりブログで情報発信をしようと思った理由もそこにあります。
私たちは検討の結果、自分たちの理想を詰め込めるという理由で注文住宅にしましたが、理想の形は人それぞれ。建売住宅のなかにも理想は見つけられますし、マンションでなければ叶えられない理想もあります。

家族の理想が実現できるような、後悔のない家づくりを進めていってほしいと思います。

まぁちゃん

「家は一生の買い物」ですから。

ゆきぼう

もちろん、「家づくりの結果、ローン地獄で首が回らない」なんてのも困るので、「お金の検討」のところで、リスクヘッジの方法など、僕たちが検討した内容についてまとめているので、ご一読ください。

少し、横道にそれましたが、みなさん、住みたい家のタイプは決まりましたか。

次の、手順3「お金と時間」の話以降、私たちが選んだ「注文住宅」での話題を中心に説明していきます

まぁちゃん

お金の話、正直ちょっとマニアックで難解・・。

ゆきぼう

頑張ってまとめてみたんだけど、、すみません(汗)

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